先日、当社派遣社員として長期に勤めてくださった、日系ブラジルの女性が退職をしました。
その女性は、当社にとって、初めての外国人の方でした。
私は、今まで外国人の方とお付き合いをする機会はありませんでしたので、コミュニケーションに問題はないだろうか、仕事はしっかりやってくれるのだろうかなど、正直偏見がありました。しかし、その女性(以下Oさんと書きます)は、とにかく勤勉で、仕事も無遅刻無欠勤の方でした。
派遣先は、特別養護老人ホームでした。
そこの施設長のお話によると、
「Oさんは、日々黙々と仕事をこなしています。でも、利用者にはいつも笑顔で、話に応えようと一生懸命です。昼休みは、他の職員と一緒に過ごすのではなく、本を読んだり勉強をしたりしています。とにかく感心しますよ。」
好印象は、ずっと変わることはなかったそうです。
Oさんとは何度か食事などもしました。
掛川においしいブラジル料理のお店があると教えてもらい、一緒に行ってもらったこともあります。
派遣先での仕事についての話や、母国の話、今までOさんが経験されたこと、話が尽きることはありませんでした。
ご苦労されているのに、前向きにご自身の人生を歩んでいらっしゃいました。
今回Oさんの退職理由ですが、「私はもっと勉強がしたい。その勉強をする場所は他県になるので退職をしたい。」ということでした。
退職後、Oさんから、こんなプレゼントをいただきました。
この人形、私から見るとOさんによく似ているように思います。
何かメッセージがあるのかな・・・と勝手に思い、会社でいつも目につくところに飾っています。
現在は引っ越し先で、新しい仕事が見つかりそうです。
Oさんのおかげで、その後の外国人派遣の方たちとも、躊躇なくスムーズに会話ができるようになりました。
「Oさん、今の派遣に来てくれるスタッフ、みぃんないい人ばかりだよ! 介護の仕事に来る人たちだから、みんな優しくて真面目な人たちなんだよね。」
と、Oさんに言ったら
「どこの国も、いい人たちばかりではないから、そこはちゃんとしなきゃダメよ。」
と言われたことがありました。
しっかりもので、優しいOさん、今まで本当にありがとうございました。
Oさんとの出会いは、一生忘れません。
出会いは、偶然ではなく必然だと、私は思っています。
人のご縁は大切にしたいですよね。
Oさん、お疲れさまでした。元気でね!
またお会いできる日を、楽しみにしています。