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2015-06-11
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うつ病治療に道 脳内「グリア細胞」メカニズム解明 浜松医大

今日の新聞で、脳内のグリア細胞 → 神経伝達物質を制御 と記載してあり目に止まりました。


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 浜松医科大の中原大一郎名誉教授(心理学)と村上元特任研究員の研究グ ループなどが、脳の9割を占めるとされる脳内細胞「グリア細胞」が神経伝達物質を制御するメカニズムの一部を解明した。グリア細胞の機能不全がうつ病発症 につながる可能性を示す研究成果で、5月に米科学誌のオンライン版に発表した。


 過去の研究 で、グリア細胞には脳神経細胞(ニューロン)に信号を伝達するシナプスの接合部分「シナプス間隙(かんげき)」で、神経伝達物質「グルタミン酸」の濃度を 調整する機能があるとの説が唱えられてきた。


一方、うつ病患者の脳の前頭前野でグリア細胞が減少し、グルタミン酸濃度が高いことも分かっていて、精神疾患 とグリア細胞の関連が疑われてきた。


 中原教授らはラットを使った動物実験で、グリア細胞がグルタミン酸濃度をどの ように制御しているか調べた。その結果、グリア細胞は、快い刺激の時にグルタミン酸を取り込む機能が活性化されて濃度を低下させ、不快な刺激の時には、取 り込み機能が抑制されて濃度が高くなることが分かったという。


 教授らはこの研究成果から、脳に不快な刺激が継続し て与えられることで、グリア細胞の調節機能が壊れた状態になり、無快感症やうつ病の発症につながると指摘。今回の研究成果により「グリア細胞に着目した治 療法や治療薬の開発で、うつ病などを含む精神疾患の治療につながる」との見方を示している。

■グリア細胞■  脳を構成する神経細胞以外の細胞の総称。神経膠(こう)細胞とも呼ばれ、その数はヒトでは神経細胞の10倍以上あり、脳全体の9割を占めるとされる。神経 細胞の固定や栄養の供給、神経細胞の働きを助ける役割を果たすとされる。近年の研究で神経細胞の維持や再生、認知機能にも重要な役割を果たすことが分かっ てきた。脳機能解明の鍵を握る細胞として、十数年前から研究者が盛んに研究に取り組んでいる。

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うつ病に関するセミナーときは、神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のお話をさせていただくのですが、グリア細胞というのを初めて知りました。

勉強になりました\(^o^)/

浜松医大の研究グループということで、地元からの情報というのが、また嬉しいです。

うつ病や認知症など、治療法や薬が、専門家の方々懸命の努力によって日々進歩しています。

進歩する医療によって、未来は明るいですね。

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