ホーム >とっておきコラム >介護現場で働くこと
とっておきコラム
Column
2014-12-08
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
介護現場で働くこと

以前・・・といってもかなり昔ですが、老人福祉施設でケアワーカーとして勤務をしていた時期があります。

もちろん、介護経験未経験でしたし、介護関係の学校に行ったわけでもありません。

当時務めていた会社で、今でいうセクハラ・パワハラで疲れきってしまった自分がいました。

今ならニッコリ笑って「そんなことしてはダメですよ。」と言うことができるのですが、その時の私は間違いなく若かった・・・・・。


ある日友人が「私、老人施設で働く」と話してくれ、なんとなく頭に残っていたんでしょうね、求人誌に『オープニングスタッフ大募集』と掲載されていて、そこに目が留まったんです。

オープニングスタッフなら、一から職員同士の人間関係が作れるだろうし、子供の頃は保母さんになりたいと思っていた時もありましたので、人のお世話をする仕事に就いてみようと転職を決心しました。


幸いにも採用になり、新しい人生がスタートしました。

職場は医療法人が運営する老人保健施設で、特別養護老人ホームのように終身制ではなく、入所期間である3ヶ月ごとに退所あるいは入所継続の判定が行われるといった施設でした。老人ホームや病院の受け入れ前に一時的にお預かりするといったイメージでしょうか。(現在では、あくまでも在宅復帰を目的としたもので、提供されるのは自宅などに戻るためのケアをするための施設となっています)

施設には、看護師・作業療法士・介護福祉士のベテランさん、介護学校を卒業され、新卒で入社された方々もいらっしゃったし、私のような未経験者も何人かおりました。

私はここで、沢山のことを経験し、学びました。

ベテランの皆さんは懇切丁寧に仕事を教えてくださるし、なんといっても、人生の先輩である利用者の皆さんに色々なことを教えていただきました。

尊敬や感謝の心、そして自分のスキルをあげていく努力・・・。

今までの自分が、とても小さい人間だったことに気づくことができたんです。

人としての本来の自分を、この仕事で取り戻すことができました。


ある日・・・・当直の私に明け方、突然襲ってきました・・・・ぎっくり腰・・・・。

その後、デイサービスに勤務を変更してもらいましたが、結局は腰が爆弾となってしまい、この仕事を辞めることになりました。


その後、沢山の出会いや機会(講師・社員教育・会社運営・人材育成など)に恵まれ、経験を積み、現在に至っています。


介護職員でいた時は、毎日現場のことで追われていましたが、今介護職員の皆さんの研修をさせていただくことによって、一歩離れたところから現場を見ることができるようになり、現場の中では気付かなかった大切なことがわかるようになりました。

介護職としてのスキルはあたりまえですが、個々で自由に利用者の方々のケアをしていいわけではありません。

利用者の方々のことを考えれば、「統一介護」が必要なのです。


しっかりお伝えできるように、これからも努めていきたいと思っています。

一覧へ戻る
お問い合わせ・ご予約はこちらから
お問い合わせはお気軽に tel053-525-6763
Copyright © phoenix suport. All rights reserved